注文住宅は自由度が高いのが魅力ですが、仕上がった家がイメージしていたのと違い、がっかりするケースも少なくありません。建築会社によって技術力とデザイン力は異なりますから、理想のマイホームを建てるためには、建築会社選びはとても重要です。今回は、福岡県で注文住宅をご検討中で、信頼できる建築会社をお探しの方のために、人気のハウスメーカーと工務店を、それぞれ5社ランキン形式でご紹介いたします。
福岡で注文住宅を建てるときのポイントは
地域によって気候と起こりやすい災害は異なり、注文住宅を建てる際に必要となる性能も違ってきます。福岡県で、注文住宅を建てる際のポイントは次の4つです。
耐震性を高める
福岡県を含む九州地方は、日本列島でも地震が多発する地域の一つです。特に福岡県では、過去に大きな地震が発生しており、その被害を踏まえて耐震対策の重要性がますます高まっています。 この地域には多数の活断層が存在し、大地震のリスクが高いことが知られています。そのため、注文住宅を建てる際には、耐震性を重視する必要があります。家を建てる前に、どのような耐震技術があるのかを理解し、自分の住まいに適した方法を選ぶことが求められます。
機能耐震性の高い家は、地震時に建物が揺れ動く際に、壁や柱などの構造体に負荷がかかり、建物が倒壊するのを防ぐための耐震性能が高い住宅です。この耐震性を高める方法には、大きく分けて「耐震」「制震」「免震」の3種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。耐震構造は、建物自体の強度を向上させることで地震の揺れに耐える仕組みです。一方、制震構造は建物内に設置されたダンパーが地震エネルギーを吸収し、揺れを軽減する役割を果たします。免震構造は、建物と地盤の間に免震装置を設置することで、地震の振動を大幅に抑え、室内の被害を最小限にする効果があります。 このような住宅を建てることで、地震時にも安全に避難することができます。
注文住宅を建てる際には、耐震等級によって性能が異なるため、耐震等級の高い住宅を選択することが重要です。耐震等級は1から3までの段階があり、特に耐震等級3は、建築基準法で定められた基準の1.5倍の強度を持ち、地震保険の割引が適用されるなどのメリットがあります。 また、建築基準法に基づく耐震性能評価を受けることで、建物の耐震性能を客観的に把握することができます。加えて、地盤の強さも建物の耐震性に大きく関わります。地盤が弱い場所では、どれだけ建物を頑丈にしても、液状化や沈下のリスクが高まるため、事前に地盤調査を行い、安全な土地を選ぶことも非常に重要です。
福岡県で注文住宅を建てる際には、耐震性能の確保が必要不可欠です。特に、地震発生時には建物の損傷だけでなく、家具の転倒や窓ガラスの破損といった二次被害も発生する可能性があるため、これらのリスクを抑える工夫も大切です。例えば、壁や天井に耐震補強材を使用する、家具を固定するための耐震金具を設置するなどの対策を取り入れることで、より安全な住環境を実現できます。 機能耐震性の高い住宅を建てることで、地震時にも安全な生活を送ることができます。
内陸平野部と日本海側は断熱性を高める
福岡県は、温暖な気候で1年を通じて快適に過ごすことができますが、内陸平野部や日本海側などによっては、温度差が激しく、寒さに悩まされることもあります。特に冬場は冷え込みが厳しく、夏は高温多湿になるため、断熱性が低い住宅では光熱費がかさむ原因にもなります。
断熱対策をしっかりと行うことで、快適な住環境を維持することが重要です。 そのため、注文住宅を建てる際には、寒さ対策も重要なポイントです。
一般的に、寒さ対策には断熱性の高い材料を使用することが有効です。建物の外壁や屋根、窓などに断熱材を施すことで、建物内の温度を一定に保つことができます。
断熱材にはさまざまな種類があり、代表的なものとしてグラスウールや発泡ウレタン、セルロースファイバーなどがあります。それぞれの素材によって性能やコストが異なるため、予算や住宅の仕様に応じて最適なものを選ぶことが大切です。
また、断熱性の高い窓を選ぶことで、寒さの侵入を抑えることもできます。
例えば、Low-E複層ガラスや樹脂サッシを採用することで、熱の出入りを大幅に抑え、省エネ効果を高めることができます。窓の性能を向上させることで、冬の寒さだけでなく、夏の暑さ対策にも有効です。
さらに、暖房システムの設置も必要です。暖房器具としては、エアコンや床暖房などがあります。エアコンは冷暖房を兼ね備えているため、一年を通じて効率的に使える点がメリットです。ただし、気密性が低い住宅では暖房効果が十分に発揮されにくいため、高気密・高断熱の住宅を選ぶことが重要です。 エアコンは、冷暖房機能があり、季節に合わせた快適な室温を保つことができます。床暖房は、床から温かさを放射するため、温かさがムラなく広がることが特徴です。
また、床暖房は輻射熱を利用するため、空気を乾燥させにくく、風が発生しないのでホコリを巻き上げにくいというメリットもあります。そのため、小さな子どもやアレルギーを持つ方にも優しい暖房方法といえます。
暖房システムの設置には、建物の広さや用途に合わせて、適切な機種を選定する必要があります。
また、断熱性と気密性を両立させることで、冷暖房のエネルギー効率を高め、ランニングコストを抑えられます。
以上のように、福岡県で注文住宅を建てる場合には、内陸平野部や日本海側での寒さに備えて、断熱性の高い材料を使用し、暖房システムを適切に設置することが重要です。
さらに、福岡県内でも地域によって気候が異なるため、注文住宅を建てる際には、その地域に合った断熱対策を考慮することが大切です。たとえば、海に近い地域では潮風による建物の劣化も考慮し、耐久性の高い断熱材を選ぶことが求められます。
これらの対策を行うことで、快適な住環境を実現することができます。
雨対策を行う
福岡県は、太平洋側と日本海側に位置し、毎年多くの台風や梅雨前線の影響を受けるため、豪雨に見舞われやすい地域です。
特に梅雨や台風の時期には、短時間で大量の雨が降ることもあり、適切な雨対策を行わなければ、住宅の耐久性に悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、注文住宅を建てる際には、雨対策を十分に考慮する必要があります。
まず、地盤調査を行い、地盤の強い土地を選定することが重要です。地盤が強くない土地では、豪雨時に地盤が崩れたり、建物に影響を与えたりすることがあります。
そのため、建物の安定性や耐久性を確保するためにも、地盤調査をしっかりと行い、強い地盤の上に建物を建てることが必要です。
また、雨水が建物内に侵入することを防ぐために、防水塗装やシャッターの取り付けなどの雨対策を行うことが重要です。
屋根の構造や形状も、雨風の影響を抑える上で大きな役割を果たします。
例えば、傾斜を持たせた屋根は、雨水の排水性を向上させ、屋根への負担を軽減することができます。
逆に、平坦な屋根は雨水が溜まりやすく、排水が不十分な場合には雨漏りのリスクが高まるため、適切な傾斜を確保することが重要です。さらに、円形や球形の屋根は風の影響を分散させ、台風時のダメージを軽減する効果があるため、福岡の気候に適した屋根の形状を選ぶことも大切です。
防水塗装は、外壁や屋根に施工され、雨水の侵入を防ぎます。シャッターは、窓やドアの外側に取り付けることで、風雨から建物内を守ります。
特に台風時には、飛来物による窓ガラスの破損を防ぐためにも、雨戸やシャッターを設置することが有効です。
さらに、排水設備の整備も必要です。雨水を適切に排水することで、浸水被害を防ぐことができます。
雨水の流れを適切にコントロールするためには、屋根や敷地の勾配を考慮し、雨どいや排水溝の設置を計画的に行うことが重要です。特に、雨どいの定期的な清掃を怠ると、落ち葉やゴミが詰まり、適切な排水ができなくなることがあります。そのため、定期的なメンテナンスを行い、雨水のスムーズな排水を確保することが大切です。
雨水の流れをコントロールするために、適切な勾配を設け、排水溝や雨水タンクの設置などを行うことが必要です。
近年では、環境に配慮した雨水貯留システムを導入する住宅も増えており、貯めた雨水を庭の散水や非常時の生活用水として再利用することも可能です。こうした工夫を取り入れることで、災害時の備えとしても役立ちます。
これらの雨対策を行うことで、福岡県での注文住宅建築において、豪雨による被害を未然に防ぐことができます。
九州北部地域では梅雨の降雨量が特に多いため、長期的に住宅の耐久性を維持するためにも、定期的な点検やメンテナンスを行い、雨対策を万全にすることが重要です。
屋根や外壁の防水塗装は、経年劣化によって効果が薄れるため、定期的な補修を行うことで、雨漏りや湿気によるダメージを防ぐことができます。
シロアリ対策を施す
シロアリは、福岡県を含む九州地方で発生しやすい害虫です。シロアリは木材を食害するため、建物の構造物に深刻なダメージを与える恐れがあります。そのため、福岡県で注文住宅を建てる場合には、シロアリ対策も必要です。特に福岡は温暖で湿度が高いため、シロアリの活動が活発になる時期が長く、梅雨や台風シーズンには被害が拡大しやすい特徴があります。そのため、注文住宅を建てる際には、侵入経路を断つための適切な施工を行うことが不可欠です。
まず、シロアリに強い木材を選定することが重要です。天然木材の中でも、シロアリに耐性がある材種があります。例えば、ヒノキやヒバ、サンゴジュ、クスノキなどがシロアリに強く、多く使われています。また、これらの木材は耐久性も高く、防腐・防虫効果を持つ成分を含んでいるため、シロアリ対策として有効です。しかし、コスト面で天然木材の使用が難しい場合には、防蟻処理を施した合板や特殊コーティングを施した建材を選ぶのも一つの手です。 これらの木材を使用することで、シロアリ被害を防ぐことができます。
また、建築途中から完成後にかけて、防蟻処理を行うことも重要です。防蟻剤を散布する、建材に塗布するなどの方法があります。特に、基礎部分の施工においては、シロアリの侵入を防ぐための工夫が必要です。一般的に、コンクリートはベース部分と立ち上がり部分の2回に分けて打設されますが、この際にできる継ぎ目からシロアリが侵入するリスクがあります。これを防ぐためには、コンクリートを一体成形する「ベタ基礎工法」を採用することで、シロアリの侵入経路を断つことが可能です。また、玄関部分のコンクリート施工を隙間なく行い、必要に応じてシロアリ防止剤を含んだウレタンやシーリング材を注入することで、さらに防蟻効果を高めることができます。 防蟻処理には、建物の耐久性やシロアリ被害を予防する効果があります。
さらに、防蟻シートを使用することで、シロアリの侵入を防ぐことができます。建築途中で床下に敷くことができ、シロアリの侵入をシートで阻止することができます。また、建物の周囲にシロアリが好む環境を作らないことも大切です。例えば、家の基礎周辺に木材や不要な資材を放置しない、床下の湿気を防ぐために通気性の高い換気口を設置するなどの対策が効果的です。加えて、定期的な点検を行い、早期発見・早期対策を徹底することで、シロアリ被害を最小限に抑えることができます。
これらのシロアリ対策を組み合わせることで、福岡県での注文住宅建築において、シロアリによる被害を未然に防ぐことができます。施工時のシロアリ対策だけでなく、定期的なメンテナンスも重要です。特に、築5年〜10年を目安に専門業者による点検を行うことで、早期発見・予防が可能になります。シロアリ対策をしっかり施すことで、長く安心して住める住宅を実現しましょう。
福岡で人気のハウスメーカー5社は
こうした九州エリアの特長を把握した業者に新築はお願いしたいところです。
注文住宅をどこに依頼してよいかお悩みの方は、ランキングを参考にしてみるのもひとつの方法です。2023年5月に「LIFULL HOME’S」がまとめたランキングをもとに、人気のハウスメーカーを5社ご紹介いたします。
（出典 https://www.homes.co.jp/iezukuri/ranking/housemaker/maker-ranking?pref=fukuoka）
◇1位：一条工務店
一条工務店は、木造の注文住宅を得意としており、性能とコストの両立を目指しています。戸建住宅の販売戸数で第1位を獲得するなど、多くの人々から支持を集めています。
この会社が提案する住まいは、超ZEHの住まいを実現することを目指しており、2021年度には省エネ大賞最高賞を受賞しています。また、多くのモデルハウスを展示しており、事前に住み心地を確認できるため、要望を伝えやすくなっています。
福岡県でも多くの一条工務店の注文住宅が建てられており、その実績と信頼性は高いと言えます。木造の住宅を手がけているため、ナチュラルな雰囲気を好む人々からの支持も厚く、高い評価を得ていることがわかります。
| 会社名 | 株式会社一条工務店 |
| 所在地 | 〒810-0034 福岡県福岡市中央区笹丘1-21-23 |
| 電話番号 | 092-883-8711 |
| 公式ホームページ | https://www.ichijo.co.jp/ |
