SDGs(持続可能な開発目標)が制定され、環境問題に取り組む企業も増えました。人々の環境に対する意識も高まりつつありますが、特に北九州市には環境意識が高い人が多いため、この地域での省エネ住宅の需要が高まっています。
今回は、北九州市で環境が注目されている理由から、省エネ基準の種類とそれぞれの違い、九州の環境問題に取り組むおすすめの工務店をご紹介いたします。
北九州市でも環境が注目されている!
北九州市でも環境が注目されていて、家を建てる際も環境に配慮した住まいを希望される人が増えています。その主な理由は、次の3つです。
北九州市は過去に公害が発生した歴史がある
北九州市は、高度経済成長期に急速に工業化が進み、重化学工業の街として発展しました。しかし、その代償として、大気汚染や水質汚濁などの公害が発生しました。市民は、海岸に魚がいなくなったり、喘息に悩まされたりという環境問題に直面しました。こうした過去の経験から、市民の環境に対する意識が高くなり、環境への配慮が求められるようになりました。
市民の環境に対する意識が強い
公害問題に対して、北九州市は早くから取り組み、公害を克服することに成功しました。この取り組みの中心となったのが、市民運動です。子どもたちの健康を気遣う母親たちが、自主的に大気汚染調査を行い、企業や行政に働きかけました。市民が中心となって公害問題に取り組むことで、環境意識が高まったのです。
低酸素社会を目指して事業に取り組んでいる
北九州市は、2008年に環境モデル都市、2011年に環境未来都市、2018年にSDGs未来都市に選ばれています。市は、環境と経済の総合的な発展を目指し、環境に配慮した事業に積極的に取り組んでいます。特に力を入れているのが、低酸素社会の構築です。具体的な取り組みとしては、廃棄物ゼロで環境を維持できるエコタウンの整備や、環境に優しい住まいづくりなどが挙げられます。環境省エコハウスモデル事業21世紀環境型モデル住宅「北九州エコハウス」には、家から排出される二酸化炭素の削減する技術や工法などが搭載されています。
公害の歴史があり、環境の取り組みで日本をリードしている北九州市で、環境が注目されているのは当然の流れといえるでしょう。
エコで省エネ!これからの住宅で大切なこと
環境問題への意識が高まる中、省エネ性能の高い住宅が求められるようになってきています。北九州市でも低酸素社会を目指す取り組みが進められ、省エネ基準をクリアした住宅が注目されています。そこで今回は、北九州市での住宅建築において重要な省エネ基準の種類と、それぞれの違いについてご紹介します。
地球温暖化は災害を引き起こしますが、地球温暖化の原因は、二酸化炭素を含む温室効果ガスの増加といわれています。火力発電では二酸化炭素が発生しますから、断熱性能が高く光熱費がかからない家を建てることで、温暖化防止につながります。低酸素社会を目指している北九州市でも、省エネ基準をクリアした高性能の住宅が求められる傾向にあります。省エネ基準は、ZEH、LCCM、HEAT20などがあり、それぞれの違いは次のとおりです。
ZEH(ゼッチ)
ZEHは、省エネ性に優れた住宅に自然エネルギーを活用することで、年間の実質的なエネルギー消費をゼロ以下にする住宅です。断熱性が高く、太陽光発電などの創エネシステムを取り入れ、自家発電することで余ったエネルギーを買い取ってもらうことができます。
このように、自家発電と創エネシステムの組み合わせにより、エネルギー収支をゼロ以下に抑えることができるため、エコな住宅として注目されています。ただし、設備の充実や導入にかかる費用が高いため、建築にかかる初期費用が高めになることがあります。
LCCM住宅(ライフサイクルカーボンマイナス住宅)
LCCM住宅とは、住宅のライフサイクル全体にわたって、長寿命かつ二酸化炭素の排出量を低減することを目的としている住宅です。家を建てるだけでなく、住む人が使う期間や、解体する際に発生する二酸化炭素の排出量も考慮されています。
そのため、LCCM住宅は、従来の住宅よりも高い断熱性能や耐久性を持ち、長期的に住み続けることができます。また、家の建設に使用される素材や、電力の使用量を減らす取り組みも行われており、二酸化炭素排出量を抑えるための設計となっています。政府が推進する低炭素社会の最終目標の1つである、二酸化炭素の排出量が解体するまでにマイナスになる住宅として注目を集めています。
HEAT20
HEAT20は、建築、設備、創エネのバランスがよく、快適で低エネルギーな住宅を目指しています。日本を8つの地域に分けて、その地域の気候に合わせた基準値を定めています。 具体的には、外皮性能(断熱性能や気密性能)、設備性能(照明、換気、給湯など)、創エネ性能(太陽光発電、地熱利用など)について、高い基準を設けています。HEAT20の基準はZEHよりも厳しいため、より省エネ性能が高く、快適な住まいを実現することができます。
九州の環境問題に取り組む工務店
省エネ機能の高い住まいは、地球に優しく光熱費の削減に繋がるだけでなく、補助金や税制優遇の対象にもなります。省エネ性能の高い住まいを設計する際には、環境問題に積極的に取り組み、省エネ住宅の建築実績がある工務店に依頼することがおすすめです。このような工務店に依頼することで、高い省エネ性能を持ちながらも、住み心地の良い家を建てることができます。
九州で環境問題に取り組んでいる主な工務店を三社ご紹介いたします。
株式会社Ace
株式会社Aceは、北九州市に拠点を構える工務店で、住宅の性能、設備、仕様によって3つのタイプ(A-style-W、A-style、A-style-Light)に分かれています。すべてのタイプがZEH基準を満たしており、上位のプランではHEAT20のグレードG1、G2の基準をクリアする住宅の設計も可能です。
また、最長60年の長期保証プログラムを提供しており、住まいの品質に自信があることが伺えます。顧客満足度も高く、福岡エリアのアンケートで第1位を獲得したこともあります。環境問題に積極的に取り組んでいる工務店であるため、省エネ性能の高い住まいを設計する際には、株式会社Aceがおすすめです。
アエラホーム
アエラホームは、高い気密性、断熱性、遮熱性を実現するために、外張断熱と内側断熱を組み合わせた、独自の「外張W断熱工法」を採用している工務店です。
この工法により、住まい全体を機能性の高い断熱材で包み込み、部屋の温度差が少なくなることで、快適な住環境を実現しています。さらに、省エネ技術に対する取り組みが認められ、省エネ大賞や省エネルギーセンター会長賞などを受賞し、10年連続でハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーを受賞しています。
東宝ホーム
東宝ホームは福岡、北九州、久留米、熊本、広島で事業を展開する工務店です。住宅の性能向上に取り組んでおり、ハイブリッド・エア・コントロールシステムやダブル通気工法などを採用することで、断熱性と気密性を高め、快適な住まいを提供しています。 また、国土交通省認定の長期優良住宅の基準を満たす住宅の設計も行っており、地域の気候条件に応じた最適な住宅を提供しています。
北九州市はかつて公害問題に悩まされたことがあり、その経験から環境に対する意識が高まっています。今後ますますエコな住宅が求められる中、九州エリアで省エネ住宅を建てる場合、採用する建材や工法によって性能に差があるため、工務店の選択が重要です。
株式会社Aceは、HEAT20基準をクリアした高性能の住宅を提供する工務店としておすすめできます。福岡エリアのアンケートでは、顧客満足度が高く第1位を獲得しており、最長60年長期保証プログラムもありますので、安心して暮らせる住まいを実現することができます。