注文住宅の金利は上昇傾向!金利の種類を学んで早めの対策を

2023年現在、北九州市をはじめとして全国で固定金利が上昇しています。そのため、住宅ローンを組む際には金利の選択が重要になっています。この記事では、固定金利と変動金利の違いや、それぞれのメリット、デメリットについて詳しく解説します。金利の違いを把握することで、注文住宅のローン返済額を少しでも減らせるように工夫しましょう。

目次

固定金利は上昇傾向!今後の金利変動に注目

注文住宅の購入を検討している方にとって、住宅ローンの金利選択は非常に重要な意思決定といえます。そこで、固定金利と変動金利の違いや、現在の金利傾向について解説します。

まず、固定金利は借入時点の金利がその後の返済期間全体にわたって変わらないため、将来の金利変動リスクから守られます。一方、変動金利は市場の金利動向に連動して上下するため、低金利時に借入れを行うとメリットがありますが、金利上昇時には返済額が増加するリスクがあります。

2023年においては、固定金利が上昇傾向にあることが確認されています。これは、2022年12月に日本銀行が長期金利の上限を0.25%から0.5%程度に拡大した影響により、固定金利型の住宅ローンの金利に上昇圧力がかかっているためです。具体的には、10年固定金利は前月比で約0.2~0.4%、全期間固定金利(35年固定金利)は前月比で約0.03〜0.27%の上昇が見られました。

一方で変動金利は、現時点では固定金利よりも低く、短期金利の動向に連動する特徴があります。今後の市場の動向や日本銀行の金利政策によっては変動金利も上昇する可能性があるため、変動金利を検討する際には、将来の金利上昇リスクを理解し、返済額のシミュレーションを行うことが重要です。

住宅ローンの金利タイプを選択する際には、個人のリスク許容度や将来の金利動向予測、そして家庭の財務計画を慎重に検討する必要があります。金利が上昇すると、返済額が増加し、家計に負担がかかる可能性があるため、固定金利と変動金利のメリット・デメリットを理解し、適切な選択を行いましょう。

固定金利のメリットとデメリット

固定金利型住宅ローンは、返済開始から終了まで金利が変わらないという特徴を持っています。ここで、固定金利のメリットとデメリットをみていきましょう。

まず、固定金利は金利が一定で、計画的に返済できるメリットがあります。

金利が安定する

固定金利の住宅ローンは、金利が一定であるため、金利上昇局面でも返済額が変わりません。そのため、予期せぬ金利変動による返済額の増加を防ぐことができます。

返済計画が明確である

返済額が明確であるため、返済計画を立てやすいでしょう。特に、子どもや要介護者がいる方にとっては、家計を維持するうえで返済計画の立てやすさは大きな魅力といえます。

一方で、固定金利には金利が下がることがなかったり、繰り上げ返済の手数料が高いというデメリットもあります。

金利下降の恩恵を受けられない

経済状況によって金利が下がった場合も、固定金利の住宅ローンでは金利が変わらないため、金利の下降の恩恵を受けることができません。

繰り上げ返済の手数料が高め

固定金利型住宅ローンでは、繰り上げ返済の手数料が高めに設定されていることがあります。そのため、繰り上げ返済を希望するとコストが高くなる可能性があります。

固定金利型の住宅ローンは、将来の金利変動のリスクに影響を受けずに返済計画を立てたいと考えている方に向いているでしょう。とはいえ、将来的に金利が下がる可能性もあるため、返済総額をなるべく抑えるためには変動金利型住宅ローンと比較検討することも重要です。

変動金利のメリットとデメリット

変動金利型住宅ローンは、半年ごとに適用金利が、5年ごとに返済額が見直されるという特徴があります。これにはメリットとデメリットが存在します。

変動金利には繰り上げ返済の手数料や返済額が下がる可能性があると言ったメリットがあります。

繰り上げ返済の手数料がお得になる

 変動金利型では繰り上げ返済の手数料がお得になりやすいため、家計に合わせて返済計画を柔軟に調整することができます。

金利下降局面で返済額が軽減される

 金利が下がる時期には、返済額も減少し、家計への負担を軽減することができます。

返済額に上限が設定されている

 金利が急上昇した場合でも、返済額には1.25倍までの上限があります。最大返済額が予め決まっているため、「返済額が払えない」といった最悪の事態は回避できます。

一方で、変動金利は経済状況によって返済額が増えるというデメリットもあります。

金利上昇局面での返済額が増加する

 金利が上昇すると、返済額も増加します。そのため、家計に想定以上の負担がかかる可能性があります。

未払い利息が発生するおそれがある

 金利が急上昇すると、未払い利息が生じることがあります。そのため、総返済額が確定されず、返済計画が立てづらくなります。

金利上昇時でも返済額の増加に対応できる収入を持つ方、または比較的借り入れ金額が少なく、返済期間が短い方には、変動金利型住宅ローンが適しています。

変動金利型住宅ローンは、金利動向とともに返済額が変動するため、金利上昇のリスクを受け入れられる、または初期の返済負担を軽減したいと考えている方にとってはメリットが大きいでしょう。しかし、金利上昇のリスクと常に隣り合わせにいるため、住宅ローンを選ぶ際は固定型住宅ローンと比較検討することが重要です。


2023年現在、北九州市を含む全国で固定金利が上昇しており、住宅ローンを組む際の金利選択が非常に重要です。この記事では、固定金利と変動金利の違い、それぞれのメリットとデメリットについて詳しく解説しました。これらの情報を理解し、賢明な住宅ローンの選択を行うことで、注文住宅のローン返済額を抑えられます。

固定金利型住宅ローンは、将来の金利変動から守られ、返済計画を安定させたい方に向いています。一方で、金利下降の恩恵を受けられないことや繰り上げ返済の手数料の高さに注意が必要です。

変動金利型住宅ローンは、金利動向に柔軟に対応でき、初期の返済負担を軽減したい方に適しています。しかし、金利上昇時の返済増加や未払い利息のリスクを考慮する必要があります。

最終的には、個人の状況やリスク許容度、将来の見通しに合わせて、固定金利型と変動金利型のどちらが適しているかを検討し、慎重に金利選択を行いましょう。金利が上昇傾向にある現在、適切な住宅ローンの選択は家計にとって大きな影響を与えます。賢く選んで、理想の注文住宅を実現しましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次