注文住宅に和室を取り入れる!魅力やおしゃれのコツ及び用途を解説

和室

現代の住宅は洋風スタイルが主流となっていますが、日本の伝統文化が息づく「和室」は今なお多くの人に支持されています。畳の香りや優しい質感、落ち着いた雰囲気は、心身を癒す空間としても魅力的です。

さらに、リビングとのつながりを工夫することで、開放的で機能的な空間を演出できます。客間や子どもの遊び場、家事スペース、さらには寝室など、暮らし方に応じて多様に活用できるのも和室の魅力です。注文住宅だからこそ実現できる、自分らしい和の空間を取り入れてみませんか。

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注文住宅に和室を設置する!魅力や利点は?

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引用元:フォトAC

現代の住宅スタイルが洋風化するなかでも、和室は今なお根強い人気を誇っています。なかでも畳に使われる「い草」には、快適な生活を支える多彩な機能が備わっており、健康面や暮らしやすさの向上に大きく貢献します。

ここでは、注文住宅に和室を取り入れることで得られる主なメリットをご紹介します。

◇畳によるリラックス効果

畳の原料である「い草」には、森林の香りの元となる成分「フィトンチッド」が含まれており、これが心身のリラックス効果をもたらします。フィトンチッドには消臭や殺菌、防腐などの作用もあり、空気を清潔に保つ役割を果たします。

さらに、い草の香りには自律神経を整える働きがあり、不眠症の改善やストレスの軽減など、精神的な癒しにもつながります。日々の疲れを癒したい方にとって、和室はまさに最適な空間です。

◇室内の湿度を適切に保つ効果

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い草には優れた調湿機能が備わっており、湿気が多いときには吸収し、乾燥しているときには水分を放出する性質を持ちます。この機能により、梅雨時のジメジメ感や冬場の乾燥による不快感を和らげ、年間を通して快適な室内環境を保つことができます。

また、畳はホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着する効果もあり、シックハウス対策としても有効です。とくに小さなお子さんや高齢者がいる家庭では、安心できる住環境の確保につながります。

◇防音効果とクッション性能の高さ

畳はその柔らかい構造により、足音や物音をしっかりと吸収する防音効果を発揮します。さらに、い草の内部構造はスポンジ状になっており、多くの空気を含んでいるため、衝撃吸収にも優れています。

これにより、小さなお子さんや高齢者が転倒した際でも、ケガのリスクを軽減することができます。音に敏感な方や集合住宅にお住まいの方にとっても、和室は非常に実用的な選択肢です。

リビングの横の和室スペースが人気!

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注文住宅において、リビングに隣接する和室の需要が高まっています。和室とリビングをつなげることで、空間全体の広がりを演出できるだけでなく、使い勝手のよさや家族のつながりも自然と高まります。来客時の対応や家事中の子どもの見守り、将来の生活スタイルの変化にも柔軟に対応できる点が、多くの家庭にとって魅力となっています。

◇リビングが広々とした空間に感じられる

和室をリビングの隣に設け、ふすまや障子で仕切る構造にすることで、開閉によって空間の印象を自在に変えることができます。開け放つと、畳とフローリングの床材の違いによって奥行きが生まれ、リビング全体が視覚的に広がるように感じられます。

特に、天井の高さを生かした間取りや、低めの家具を選ぶことで、縦と横の両方向に開放感が広がり、家族みんながくつろげる居心地の良いリビングになります。

また、和の素材特有の優しい色合いや質感が、洋風の空間に温もりや落ち着きをプラスし、モダンな雰囲気と調和しやすいのもポイントです。

◇家族の様子がリビングから見える

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リビングとつながった和室は、家族のコミュニケーションをよりスムーズにします。たとえば、子どもが畳の上で遊んでいる様子を、キッチンから見守ることができ、料理や家事をしながらも安心して過ごせます。また、赤ちゃんの昼寝や幼児の遊び場としても最適で、畳の柔らかさが安全性を高めてくれます。

来客時には客間として活用できるため、生活空間と応接空間を切り分けることができ、日常と非日常の切り替えもスムーズに行えます。こうした多目的な使い方が、家族の暮らしに柔軟性と利便性をもたらします。

◇扉や間仕切りを設置して個室としても活用できる

和室は、ふすまや引き戸で空間を仕切ることで、独立した個室としても活用可能です。普段は開けてリビングと一体化させ、必要に応じて閉じれば書斎や寝室、来客用の個室として活用できます。とくに在宅勤務が増えた昨今、集中できるワークスペースとして和室を活用する家庭も増えています。

将来的には子ども部屋や親との同居用の居室に変更するなど、ライフスタイルの変化に応じた柔軟な使い方が可能です。リフォームで後から扉を設けることもできるため、長期的に見て価値のある空間と言えるでしょう。

和室をおしゃれに見せるためのコツを知ろう

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和室は、伝統的な美しさだけでなく、工夫次第で現代的でおしゃれな空間に生まれ変わります。壁紙や照明、リビングとのつながり方を工夫することで、機能性とデザイン性を両立させた空間づくりが可能です。ここでは、センスよく和室を演出するための具体的なポイントをご紹介します。

◇壁紙を工夫する

和室の印象は、壁の素材や色によって大きく変わります。特に注目したいのが、素材感や立体感のある壁紙です。織物調や紙布の壁紙は、和の風合いを保ちつつ、モダンな印象を加えるのに適しています。

また、ネイビーやブラウンなどの濃い色は、畳や木材の風合いとよく調和し、落ち着いた雰囲気を演出します。部屋全体を同じ色に統一するのではなく、一面だけにアクセントクロスを使うことで、空間に動きが生まれ、洗練された印象になります。和の要素を残しながら、現代的なデザインを取り入れることで、和室がよりスタイリッシュに映ります。

◇和室と相性の良い照明を取り入れる

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照明は空間の雰囲気を大きく左右します。和室では、柔らかく落ち着いた光を意識することで、リラックスできる雰囲気をつくることができます。リビングとつながる和室では、天井に埋め込むダウンライトを使うと、空間に統一感が出てすっきりと見えます。

さらに、間接照明を取り入れることで、光と影が織りなす奥行きのある空間が生まれます。例えば、畳の縁や床の間にLED照明を仕込むと、控えめながらも印象的な演出が可能です。

和紙や竹、木を使った和テイストの照明器具を取り入れると、インテリア全体に統一感が出て、よりおしゃれに仕上がります。調光機能付きの照明を使えば、昼間と夜間で光の加減を調整でき、使う時間帯や目的に応じた心地よい明かりを楽しむことができます。

◇リビングとのつながりを工夫する

和室をリビングと隣接させる場合、つながり方を工夫することで空間全体の印象が変わります。最近人気なのが「小上がり和室」です。リビングより一段高く設けることで、視線の変化により空間にメリハリが生まれます。段差部分はベンチ代わりになり、くつろぎスペースや来客用の座席としても便利です。

さらに、小上がりの下部を収納スペースとして活用することで、限られた床面積を有効活用できます。おもちゃや季節の寝具などをすっきりしまえるため、ファミリー層にも人気があります。

一方、リビングとフラットにつなげるスタイルにすると、バリアフリーで安全性が高くなります。小さな子どもや高齢者がいる家庭では、段差をなくすことで安心して過ごせる環境を整えることができます。日常の暮らしや将来的なライフスタイルを考慮しながら、最適なつながり方を選ぶことが大切です。

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和室を取り入れる際の注意点と設計のコツ

和室

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和室は日本の伝統文化を感じられる空間として、現代の住まいにも根強い人気があります。しかし、快適でおしゃれな和室をつくるためには、設計や配置に関する工夫が必要です。

ここでは、注文住宅で和室を設ける際に注意すべきポイントと、より良い空間に仕上げるための設計のコツをご紹介します。

◇配置場所に配慮して家全体の動線をスムーズにする

和室の位置をどこに設けるかによって、家全体の使い勝手が大きく変わります。たとえば、リビングやダイニングに隣接させると、来客対応や家族のコミュニケーションがしやすくなります。

一方、寝室や書斎として使用する予定がある場合は、静かな場所を選ぶことで集中や安眠の環境が整います。

ポイント

  • 来客用途がメインなら玄関近くの配置が便利。
  • 家族の団らんや子どもの遊び場ならリビング横が最適。
  • 書斎や寝室として使うなら、生活音の影響を受けにくい場所にする。

◇畳の種類や素材をライフスタイルに合わせて選ぶ

畳

引用元:フォトAC

一口に「畳」と言っても、その種類はさまざまです。天然い草の畳は香りや質感に優れていますが、湿気に弱く傷みやすいため、メンテナンスが必要です。最近では、和紙畳や樹脂製の畳なども登場しており、耐久性やお手入れのしやすさを重視する家庭に人気があります。

選ぶ際の基準

  • 天然い草畳:香りと質感が良く、伝統的な和室に最適。ただし、湿気や日焼けに弱い。
  • 和紙畳:カビや色あせに強く、掃除もしやすいため子育て世代に向いている。
  • 樹脂畳:耐久性が高く、水や汚れにも強いため、ペットのいる家庭にもおすすめ。

◇採光・通風を意識した設計で快適な室内環境を保つ

和室は閉鎖的な空間になりがちですが、障子やふすま、窓の位置を工夫することで、明るく風通しの良い部屋に仕上げることができます。自然光が入るように設計することで、昼間の照明使用を抑えられ、省エネにもつながります。

設計の工夫

  • 窓は南向きに設けて日中の採光を確保する。
  • 高窓や地窓を使って空気の流れを確保し、湿気対策を行う。
  • 障子や格子戸を活用して、視線を遮りつつも明るさを保つ。

◇空間に奥行きと落ち着きを与える内装材選び

和室

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和室の印象は、壁材や天井、建具の素材によって大きく左右されます。ナチュラルな風合いの木材や和紙調の壁紙を取り入れると、落ち着きのある空間に仕上がります。また、色合いは明るすぎず、自然素材に近いものを選ぶと統一感が出て品のある印象になります。

おすすめの内装材

  • 壁紙:和紙風・織物調・土壁風のものなどが人気。
  • 天井材:格天井や無垢材で高級感を演出。
  • 建具:木製の引き戸や障子で空間に和の雰囲気を持たせる。

◇将来の使い方を見据えた柔軟な間取り計画

和室は来客用だけでなく、子どもの成長や家族構成の変化に合わせて多用途に使える空間です。そのため、リフォームや間仕切りのしやすい構造にしておくと、将来の変更にも対応しやすくなります。

将来を見据えた設計の工夫

  • 開閉可能なふすまや可動式の間仕切りを採用する。
  • 収納スペースを確保して、布団や道具をすっきりしまえるようにする。
  • 小上がりにして下部収納を設けることで、空間を有効活用する。

◇バリアフリーと安全性への配慮も忘れずに

畳

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和室は床に直接座るスタイルのため、高齢者や小さな子どもにとって使いやすい空間でもあります。ただし、小上がりにする場合には段差による転倒リスクに配慮が必要です。できるだけ段差をなくしたフラット設計にするか、手すりを設けるなど、安全面の対策も講じることが重要です。

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注文住宅の和室を多彩な用途に活用する

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注文住宅で設ける和室は、単なる日本的な空間にとどまらず、現代のライフスタイルに合った多様な使い方ができる便利なスペースです。来客用の客間としてはもちろん、子どもの遊び場や家事スペース、さらには寝室としても活用できるため、家族構成や生活スタイルに応じて柔軟に役割を変えることが可能です。

◇来客用の客間として活用する

和室は落ち着いた雰囲気を持ち、来客をもてなすスペースとして最適です。親族や友人、親の訪問時などに布団を敷けば、簡易的な寝室としても対応できます。

布団は収納しておけば部屋がすっきりと保てるため、ふだんはリビングの延長として使い、必要なときにすぐ客間へと変化させることが可能です。急な来客があっても、すぐに寝具を準備できるのは和室ならではの利点です。

◇子供の遊び場やリラックススペースとして活用する

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畳は柔らかく、弾力があるため、小さな子どもが転んでも安心です。おもちゃで遊ぶ場所として和室を活用すれば、フローリングと違って音や衝撃を軽減できるため、集合住宅でも周囲への配慮がしやすくなります。

遊んだあとは襖や引き戸を閉じるだけで、リビングからの視界を遮ることができ、生活感を見せずにすっきりとした空間を保てます。子どもが成長した後も、読書や昼寝のスペースとして使えるため、長期的に価値のある空間となります。

◇家事や作業用スペースとして活用する

家事スペースとして和室を使うことで、日々の作業が快適になります。洗濯物を畳んだり、アイロンをかけたりといった家事を、柔らかくて膝への負担が少ない畳の上で行えるのは、和室ならではの利点です。

また、リビングと続いている配置にすることで、家族との会話をしながら作業でき、家事の孤立感を和らげることができます。散らかってしまっても、襖を閉じることで見た目を整えることができ、急な来客にも対応しやすくなります。

◇寝室として活用する

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1階に設けた和室は、布団を敷いて寝室として活用するのに非常に適しています。とくに育児中の家庭では、夜間の授乳やおむつ替えがスムーズに行えるため重宝されます。

また、高齢者のいる家庭では、階段の上り下りを避けることで足腰への負担を軽減でき、安心して生活できます。畳のクッション性により、万が一の転倒リスクも抑えられます。将来的に生活スタイルが変わっても、フレキシブルに使い方を変えられるのが和室の大きな魅力です。

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◇株式会社Ace

株式会社Ace
画像出典先:株式会社Ace

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さらに、住宅の所有者が変わっても保証の継承が可能で、資産価値の維持にもつながります。基礎・外壁・屋根など主要部分の不具合にも対応しており、顧客にとって非常に信頼性の高いサポート体制となっています。

会社名株式会社Ace
所在地〒802-0976
福岡県北九州市小倉南区南方5-9-32
電話番号093-967-9114
公式ホームページhttps://www.kokura-ace.com/
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