注文住宅に高窓を設置!魅力や注意点および最適な設置場所を解説

高窓はプライバシーを守りつつ、明るい光を取り入れる窓です。リビングやキッチンなど広い空間や湿気がこもりやすい場所に有効で、温度調整や換気にも貢献します。断熱性の高い素材を使用すると快適で経済的な生活が実現できます。

目次

高窓のある注文住宅を建てる?特徴や魅力とは

高窓は天井近くに設置されることで外からの視線を防ぎ、プライバシーを守りながら採光を確保する役立つ設計です。開閉式とFIX窓の2種類があり、風通しや換気も効果的です。快適な室内環境を作るために有効です。

◇壁面の高い位置に取り付ける窓 

高窓は、天井に近い位置に設置される窓で、外からの視線を防ぎつつ、室内に明るい光を取り入れることができます。別名「ハイサイドライト」や「たかまど」とも呼ばれ、特に建物が密集した場所では、プライバシーを保ちながら採光を確保するために役立ちます。 

さらに、天井や最上階に設置される天窓とは異なり、好きな場所に自由に設置できるため、廊下や階段、吹き抜けにも利用可能です。高窓には開閉式とFIX窓の2種類があり、それぞれ異なる特性を持っています。 

◇高い採光性を確保できる 

高窓は、部屋全体に柔らかい光を取り入れることで、快適で明るい室内を作り出します。窓の形やサイズを自由に選べるため、どんな住宅にもぴったりの光を取り込むことが可能です。 

また、冷気は下に、暖かい空気は上に上がる特性を活かし、高窓を使うことで夏の熱や湿気を効果的に調整できます。地窓と高窓を組み合わせることで、室内の温度調整がうまくいき、快適な生活環境を作ることができます。 

◇プライバシーを守れる 

高窓の特徴は、プライバシーを守りながら光を取り入れられる点です。設置位置が高いため、外からの視線を気にせず、自由に開口部を設けられます。 

これにより、近隣の目を気にせずに快適に過ごすことができ、家の中を覗かれる心配もほとんどありません。高窓は、特にプライバシーが重要な場所で役立つ窓の選択肢です。 

高窓には知っておきたい問題点もある

引用元:photo AC

高窓はメンテナンスが難しく、開閉の手間や室温の調整が課題となることがあります。特に掃除や開閉操作においては工夫が必要です。設置場所によっては室内が暑くなることもあり、対策が求められます。

◇掃除などのメンテナンスが大変 

高窓は手の届かない高さに設置されているため、掃除が非常に大変です。特に開閉式の窓は、網戸やレールにホコリがたまりやすく、定期的なメンテナンスが必要になります。 

このような場合、専門業者に依頼することになり、コストがかかることもあります。汚れを目立ちにくくするためには、透明なガラスではなく、型板ガラスを採用するとよいでしょう。凹凸のあるガラスを使うことで、汚れが目立ちにくくなります。 

◇開閉式の場合は開け閉めをするのが難しい 

高窓の開閉は、普通の窓のように簡単に操作できない場合があります。特に高窓に使われる一般的な錠前は、届きにくいため開け閉めが手間になることがあります。 

解決方法としては、届く範囲で簡単に開けられる錠を選ぶことが重要です。また、「シェーン式」のチェーンが垂れ下がるデザインは、インテリアに影響を与えたり、子どもが触る可能性があるので注意が必要です。リモコン操作可能な「オペレーター錠」は便利ですが、導入費用がかかるため、予算を考慮して選ぶことをお勧めします。 

◇設置場所によっては室内が暑くなってしまう 

高窓を設置する際には、太陽光の取り込み方に注意が必要です。特に西日や南側からの強い日差しが入る場所にFIXタイプの高窓を設置すると、熱気がこもりやすく、室内が暑くなることがあります。 

この問題を避けるためには、開閉式の高窓を設けることで換気を行ったり、北側に高窓を設置することで直射日光を避けることが有効です。また、ブラインドやロールスクリーンを活用して、太陽光をコントロールする方法も有効です。

注文住宅で高窓を設置する場所はどこがいい?

高窓はリビングやダイニング、キッチンなど広い空間での採光に効果的です。水回りや廊下、階段にも活用でき、湿気や暗さを解消するのに役立ちます。適切な設置位置と工夫で、快適で明るい空間を作ることができます。

◇リビング・ダイニング・キッチン 

リビングやダイニングは広い空間が特徴で、高窓を取り入れると自然光をたっぷり取り込むことができ、開放感のある明るい空間が作れます。特にリビングに高窓を設けると、隣家の視線を気にせず家族がくつろげる空間になります。 

また、ソファに座ったときに高窓を視界に入れることで、部屋が広く感じられる効果もあります。LDKのようにリビング、ダイニング、キッチンが一体となった空間では、収納や生活動線を考えながら、自然光が入りやすい場所に高窓を設置することが大切です。 

ただし、テレビを高窓の下に配置すると、外からの光が反射して画面が見にくくなるため注意が必要です。 

◇洗面化粧室などの水回り 

洗面化粧室は、明るく清潔な空間が求められる場所です。高窓を取り入れることで、自然光を効率よく取り込み、湿気がこもりやすい水回りの換気も改善できます。特に洗面台の鏡の上に高窓を設置すると、明るい空間を作ることができ、2つ以上の高窓を使うとさらに華やかな雰囲気が生まれます。 

また、浴室に高窓を取り入れることで、外の景色を楽しみながらプライバシーも守ることができ、自然光をたっぷり取り入れることが可能です。 

◇廊下・階段・踊り場 

高窓を活用するのに最適な場所のひとつが廊下や階段、踊り場です。特に階段の吹き抜け部分に高窓を設置すると、自然光が十分に取り込まれ、明るい空間になります。 

また、階段の壁面に高窓を設けると、通常暗くなりがちな廊下も明るくなり、細長い「スリット窓」を踊り場や吹き抜け部分に複数設置することで、爽やかで開放感のある空間が演出できます。

高窓には断熱性の高い素材を取り入れよう

高窓の断熱性を活かすことで、年間を通して快適な室内環境を保ち、光熱費の節約や結露の予防が可能です。また、温度差の緩和によりヒートショックの予防にもつながり、健康的な生活をサポートします。

◇一年間通して快適な室内を保てる 

北九州で注文住宅を建てる際には、地域の気候に合わせた断熱性の高い設計が重要です。高窓の断熱性は、温度や湿度、空気の衛生状態を管理し、健康で快適な生活空間を作るために欠かせません。 

快適な空間は、温度や湿度が適切に保たれることで、ストレスを軽減し、健康にも良い影響を与えます。優れた断熱性を持つ高窓は、冬は暖かい空気を室内に閉じ込め、夏は外の熱を遮るため、季節を問わず快適な環境を提供します。 

◇光熱費を抑えられる 

高窓に断熱性の高い素材を使用することで、室内の温度を効率よく保つことができます。冬は暖房の熱が外に逃げるのを防ぎ、夏は外からの熱を遮るため、冷暖房の効率が上がり、光熱費の節約にもつながります。 

結果として、年間を通じて経済的な負担が軽減され、快適な生活環境が維持されます。 

◇結露の予防につながる 

高断熱性を備えた高窓は、結露の発生を抑える効果があります。結露は、暖かい空気が冷たい窓に触れて水滴となり、カビやダニの原因となるため、放置すると健康に悪影響を与えることがあります。 

特に冬は外気と室内の温度差が大きく、結露が発生しやすいですが、高窓の断熱性を活かすことで結露を防ぎ、掃除の手間を減らし、健康的で快適な環境を作ることができます。 

◇ヒートショックの予防効果も 

ヒートショックは、急激な温度差により血圧の急変が生じ、体に負担をかけることから、冬場には特に注意が必要です。暖かい部屋から寒い浴室やトイレに移動すると、ヒートショックが起こりやすく、事故を引き起こす危険性があります。 

高窓を断熱して家全体の温度を均一に保つことで、急激な温度差を緩和し、ヒートショックを予防することができます。


高窓を設置した注文住宅の魅力は、プライバシーを守りながら採光を確保できる点です。高窓は天井近くに設置され、外からの視線を防ぎつつ、部屋に明るい光を取り入れます。開閉式とFIX窓があり、風通しも良く、室内環境を快適に保つために効果的です。

高窓は、部屋全体に柔らかな光を取り入れ、明るい室内を作り出します。また、温度調整にも貢献し、冷気は下に、暖かい空気は上に上がる特性を活かして快適な室内環境を作ります。

高窓の最大の魅力は、プライバシーを守りつつ自然光を取り込むことです。外からの視線を気にせず、快適に過ごせる空間を作ることができます。

一方で、高窓にはメンテナンスの難しさや開閉の手間、設置場所による温度調整の問題があります。特に掃除や開閉操作は難易度が高いため、注意が必要です。

高窓はリビング、ダイニング、キッチン、廊下や階段など広い空間や湿気がこもりやすい場所に有効です。リビングに設置すれば、隣家の視線を気にせず開放的な空間を実現できます。

また、高窓に断熱性の高い素材を取り入れることで、年間を通して快適な室内環境を維持でき、光熱費の節約にも繋がります。結露の予防やヒートショックの防止にも役立ちます。

高窓は、快適で明るい空間作りに貢献しますが、設置場所やメンテナンスに関する考慮が必要です。

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